デジタル ミラーレス一眼、最初に知っておくべき言葉

特殊なレンズ チルトシフトレンズキャノン製

スマホではない、デジタルカメラが最近では多くの人々の興味を引いているようです。

メーカーも続々と新機種を投入、また近頃は中国のレンズメーカーなどの商品が大変求めやすく入ってきており、しかも割安感が高く、今まで大変高価だった特殊な機能を持つレンズ、チルトシフトや、光学的に優れた大口径レンズ、F0.95なども、随分と手に取りやすくなっています。

と、一言記述しただけでも、意味のわからない言葉が続出するのが、カメラの世界かもしれません。

ミラーレス一眼、チルトシフト、F0.95・・・ってなに?から始まる初心者の方が他に、取扱説明書以前に知ってほしい、カメラ界隈の言葉を説明しながら、写真を撮るという好意の序章を、お話します。

1・最初に耳にする、「ミラーレス一眼」と「コンデジ」の違いは、レンズを取り外して取り替えられるかどうかです。

ミラーレス一眼、更にはかつてのミラーの付いた一眼レフ、レフ機などとも言いますが、これらのカメラは、よくカメラマンや写真家の方々が手にしている印象があるかと思います、実際その通りで、プロカメラマンなどは、レンズを交換できる、こういったカメラを使っています。

レンズと本体が一体になっているカメラをコンパクトデジタルカメラと称する場合が多いです。これは、より小型で安価、誰でも使いやすく機能を省略している、普及機と考えて差し支えないと思います。
※つい最近、とてつもない高額なコンデジも発表されましたが・・・

2・一眼カメラのレンズの名称は、すべてのメーカー共通で基本的なルールが決まっています。

例えば「NIKKOR    Z      DX       16-50mm   f/3.5-6.3  VR       」であれば
   メーカー通称 マウント 対応センサー   焦点距離  絞り範囲   レンズ内手ブレ補正 を表しています

それぞれの呼び方は、メーカー独自なのですが、数字の意味は、統一された表現です。

3・メインダイヤルの表記も、基本的な表記の一部は、ある程度全てのメーカーで意味が統一されています。
撮影のモード(段取り)などがその代表です

 「AUTO  P    A(AV)  S(AV)        M 」などは、メーカーで使われる表記の仕方です
 全自動  半自動  絞り優先  シャッター速度優先 マニュアル

このカメラの場合 U1 U2 U3 というユーザーがあらかじめ独自に設定した段取りも登録できます。

さてここから、実際の撮影について、必要な言葉と基礎的な考え方をお話しましょう。

カメラで撮影するときに必要な段取りの項目は下の3つです。

A(AV)絞り値 ・ S(TV)シャッタースピード ・ ISO(感度) 
ここでまたわからない言葉が出てきます。ISOってなんだ・・・?

もともと、この3つの使い方がわからないと、写真の撮影はできないと思われる方もいるかもしれないのですが、そうではありません。
軍艦部のモードダイヤルにあるように、全自動撮影、半自動撮影、という手段もあります。
モードというのは、写真を撮影する段取りを、あらかじめプログラムで仕込んである、プリセット機能だと理解するとわかりやすいです。


最後に来るのがMマニュアルモード、このマニュアルモードでは、撮影に必要な3つの段取りを、すべて自分で決めてから撮影するモードです。最新のプログラムの助けを借りないモードということですが、プロになるとそのほうが必要になる場面も多々あります。

では、マニュアルモードにしたつもりで、それぞれの段取りの意味を知っておきましょう。

A(AV)絞り値
これは、撮影時にレンズから入ってくる光の量をレンズの中の羽を使って、小さくしたりして、多くしたり、少なくしたりすることですが、なぜそれをするかが大切です。なぜそれを調節するのか・・・・
被写界深度を深くしたり、浅くしたりするためです。
※ここでまたわからない言葉・・被写界深度・・簡単に言うと写真の中に存在している空間のうちの、きちんとピントが合っている部分の奥行きのことです。
ポートレートで人にだけピントを合わせて、バックの背景をぼかしたり、逆にパンフォーカスと言って、写真の隅々にすべてピントが合うように撮影したりする調整の手段なわけです。

S(TV)シャッタースピード
撮影するときに、光を取り込む時間の設定です。早くするとちょっとだけしか入ってこないので暗くなりやすい、長くするとだんだん入ってきて、明るくなってくる。
※なぜ調節するのか・・・
動いているものを撮るときは一瞬でないと止められません・・写真ではブレと言って流れてしまうのです。
逆に止まっている風景などはカメラを三脚で動かなくしてから、絞りを絞って全体にピントが合うようにして、少しの光を長い時間シャッターを開けて撮ると、しっかりとピントの合った風景画になる。

ISO(感度)
撮影するときに入ってくる光に対して、センサーの感度を上げて少しの光でも映るようにするための段取りですが、これが曲者で、上げればいいというものではありません・・・上げすぎると写真がノイズを出してしまい、荒れてしまうのです。随分感度も上げられるようになりましたが、それでも夜の撮影は、感度を上げても手持ちでは難しいのです。
ブレを生じてしまう事が多いので・・

モードダイヤルに記載されたモード(どれか一つを優先的に変えるだけで、他の2つは自動でカメラが決める)
この3つの段取りをカメラ内のコンピューターで組み合わせをあらかじめ作っておいて、ちゃんと撮影できるモードとして登録してあるのが、モードダイヤルです。このちゃんと映るように作ってある、というのが大事なことです。

マニュアルで自分でやると、明るくて白く飛んでしまったり、真っ暗で何も見えない写真になったりすることもあります。そのリスクを乗り越えてマニュアルで撮るのが、プロなのかもしれませんが、いつもマニュアルなわけではありません、プロでも各プログラムのモードは活用しています。

もう一つ大事な光の色について話しておきましょう

デジタルカメラにはホワイトバランスという機能があります。

写真や動画でお祭りの夜の雰囲気を出すために全体に赤っぽかったり、オフィスの整然とした画面で青っぽかったりして見える画像があるのをお感じだと思います。
これは、意図的に雰囲気を出すためにホワイトバランスを調整して得た画像だということです。
意図的にそれをしない場合は、正しい色を映すために、カメラに基準の色を教え込まなければなりません。それがホワイトバランスです。

デジタル画像では、カメラが光を取り込むときにその光の色を踏まえて撮影します。つまり、赤い光の中では赤く写り、青い光の中では青く写ります。
これは、その空間にある光が、色を帯びているということです、一般的には色温度という言葉で表現しますが、数値化されています。ただし、数値で設定するにはある程度経験が必要であるため、ホワイトバランスを基準の白やグレーの紙、板でカメラに設定するという手順が、デジタルカメラには備わっています。

外での撮影、趣味的な撮影等の場合はオートホワイトバランスで十分なのですが、商品の撮影などで室内やスタジオの照明の下で、正しい色をきちんと撮影する場合はこのホワイトバランスの校正が必要です。

撮影するスタジオの光源に依ってそれぞれ違う色の光が、被写体に照らされますので、当然色被りが起こり、違った色に写ってしまいます、赤い光の中で白を白く写すというカメラの設定が必要なわけです。

一般的には、白い紙やグレーの紙を使って、カメラを校正するのですが、カメラによってその手順が違ったりします。
この場合、プリセットのホワイトバランスではなく、マニュアル設置のホワイトバランスになります。

下にNIKONのカメラのマニュアルホワイトバランスの設定の仕方を、取扱説明書で乗せておきますね。

photoshopおお使いであれば、撮影時に白、グレー、黒の3つの色の紙を写真の橋に入れておくと、あとからホワイトバランスを調整できます。

もう一つ大事なこと、ISO(感度)ですが、これはオート、固定設定のいずれかの使い方があります。
マニュアルモード設定でない場合、オートで対応できると思いますが、あまりに値が上がりすぎる、例えば8000以上になってしまう場合などは、固定で調整します。

OMNYWAY|オムニウェイ
関東エリアを中心にネットショップ構築、オンラインコーチをしてから17年。
ECサイト(ネットショップ)にまつわることや写真撮影、ネット実務、AI生成まで多岐にわたってご対応しております。

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