トランペットコーラルとは?その魅力と特徴

アクアリウムを彩る主役級のサンゴ、トランペットコーラル。その優雅に揺れるポリプと鮮やかな色彩は、見る人を虜にします。「難しそう…」と思われがちですが、実はポイントを抑えれば初心者の方でも長期飼育が可能です。
この記事では、失敗しない個体の選び方から、元気に育てるための環境づくりまで、アクアリストが知っておくべき情報を網羅して解説します。
トランペットコーラルとは?その魅力と特徴
トランペットコーラルは、ハードコーラルの中でもLPS(Large Polyp Stony coral)と呼ばれる、大きなポリプを持つ仲間に分類されます。
他のデリケートなサンゴ(SPSなど)に比べると水質の変化にも比較的強く、適切な環境さえ整えれば、ぐんぐんと成長する楽しさを味わえるサンゴです。
失敗しないLPSサンゴの選び方(初心者向け)
ショップで一目惚れして購入する前に、まずはその個体が「健康かどうか」を厳しくチェックしましょう。以下の3つのポイントが重要です。
- ポリプの開き:ふっくらと膨らみ、骨格を覆うように広がっているか。
- 共肉(きょうにく)の状態:骨格との境目が剥がれて、白い骨が見えていないか。
- 異常な粘液:茶色のドロドロした粘液(ブラウンジェリー等)が出ていないか。
トランペットコーラル飼育の基本ポイント
自然の海に近い環境を再現することが、長期飼育の近道です。
| 水温 | 24〜26℃(安定させることが最優先) |
|---|---|
| 光量 | 中光量(水槽の中層〜下層がベスト) |
| 水流 | 優しく、ランダムな揺れ(直接当てない) |
光の強さと配置
トランペットコーラルは体内の「褐虫藻」による光合成に依存しています。強すぎる光は白化の原因になるため、LED照明の場合は出力を調整するか、ライブロックの影など少し落ち着いた場所に配置するのがコツです。
水流の作り方
「ポリプの先端がゆらゆらと優雅に揺れる程度」が理想です。水流ポンプの直撃を受けると、ポリプが傷ついたり、開かなくなったりするため、壁に反射させた「二次的な流れ」を活用しましょう。
長期飼育のためのメンテナンスと注意点
給餌(エサやり)のメリット
基本は光合成のみで維持できますが、週に1〜2回、サンゴ専用フード(液体・粉末)を与えることで、より肉厚で鮮やかな色合いに育ちます。
【重要】毒性の強さに要注意!
トランペットコーラルはLPSの中でも非常に強い毒(刺胞毒)を持っています。隣り合うサンゴに触れると、相手を溶かしてしまいます。
- ポリプが最大まで膨らんだ状態を想定する
- 他のサンゴとは最低でも10〜15cmの距離を空ける
まとめ:彩り豊かなサンゴライフを始めよう

トランペットコーラル飼育におすすめの機材3選
LPSサンゴの飼育では「強すぎない光」と「淀みのない水流」が鍵となります。ここでは、多くのプロショップでも使用されている信頼性の高い機材をご紹介します。
「光合成」を促す最適な波長
スポットLEDの定番。トランペットコーラルに必要な青色系の波長が豊富で、中光量を好むLPSに最適です。クリップ式で設置も簡単。
「優しい揺れ」を作る薄型ポンプ
非常に細かく水流調整ができるDCポンプ。トランペットのポリプが優雅にたなびく「ランダムな水流」をアプリやコントローラーで再現可能です。
「骨格形成」に必要な栄養素を網羅
LPSの骨格を太く、共肉を肉厚にするために必要なカルシウムやマグネシウムが豊富に含まれた人工海水。これでの水換えが一番の栄養補給です。
初心者が機材選びで迷ったら?
まずは「水温の安定(ヒーター/クーラー)」を最優先に確保し、その次に「中光量のLED」と「強すぎない水流ポンプ」の順で揃えていくのが失敗しないコツです。
よくある質問:トランペットコーラル編
- ポリプが全然開かないのですが…?
- 水流が直接当たっていないか、または硝酸塩などの水質が悪化していないか確認してください。導入直後は数日開かないこともあります。
- 他のサンゴと接触してしまいました!
- すぐに引き離してください。トランペットの毒は非常に強いため、数時間で相手のサンゴが溶け始めることがあります。傷んだ箇所にはスポイトで軽く水流を当てて汚れを飛ばしましょう。
