画像補正・加工・生成のこと

画像補正
画像というと、まずは写真です。商品そのものを撮影したもの、商品をイメージアップするための写真、使用イメージを伝えるための写真、インターネットの中では、各種の写真が膨大に利用されています。
今では写真をスマホで撮影してそのまま検索(文字を使わず)そのものを特定する機能まで備わっています。画像認識という手法ですね・・・しかしこれにフェイクが混じってきたら?という懸念まで生じてしまう現在です。だからこそ写真はきちんと撮影、きちんとした色出し、明るさ補正をしなければなりません。
また、きちんとした撮影、補正をすることで、商品の立体感、印象、大きさまで、ネットユーザーに知らせることができます。きちんとした照明、器材、デジタル画像処理ソフトウェアーを用いたきちんとした商品写真を掲載することで、ネットショップの売上に寄与してきます。美しいものは美しく、美味しそうなものは美味しそうに撮影するのが、商品撮影です。
画像加工
さて、写真やイラストを使って商品を飾る、これが画像の加工です。画像は写真に基づいて提供されるものが望ましいですが、イラストで誇張したイメージを利用することもあります。デフォルメといいます。加工のレベルでは、あくまで空想のものでは成り立ちません。本物が基盤にありそのほんものを、説明するための強調程度の誇張こそ、いわゆる加工となります。勝因を紹介するモデルさんの肌の質感や商品の背景の色や影、不要な箇所の削除などにとどめ、必要に応じて、文字やイラストを記述したりして強調するような場合を加工といいます。
加工の手法としては、白抜き、切り抜き、不要箇所の削除、文字入れ、影つけ、など、中心になる本物を引き立てるための飾りとして利用します。
AI画像生成(画像はミッドジャーニーによる生成画像です)

最近になってAI技術が生んだ画像生成といいう手法が現れました。最初に脚光を浴びたのは、midjourneyという、画像の生成サービスでした、更にstable deffusionがすぐ跡を追いかけて発表サれました。当然のことながら生成画像はコンピューターが生成した、実在しない画像だと言えます。さも実在するような写真に近い画像を生成できるため、誤った使い方をするとフェイク画像として、排除されかねません。しかし、すでに世の中に出ているこのAI技術は画期的なものであることは確かです。問題は利用の方法ということでしょう。
存在しないものを描かせるのですから、利用するためのシーンは、本の挿絵、CG動画の背景、ゲーム世界の背景、ファンタジーを描く手工芸品の下絵など、SFやファンタジーの世界観を表す画像として利用するのが、最も望ましいのでしょう。日本においては、お家芸たるアニメ作品に利用したりできるかもせれません。
AI動画生成(動画はmidjourney,Adobe Firflyによる生成画像・動画です)
かつてフィルムのリール、そしてビデオカメラで撮影していた動画。現在ではそれらはメモリーファイルを持った撮影機器で収録されています。
しかし昨今、文章から動画を生成してしまう、更には写真や画像を、文章に基づいて動画化してしまうようなAI技術が生まれています。文章から作るというのは、元の写真が無いので作られたものですが、写真を、ある指示に従って動画化するというのは?本物でしょうか?偽物でしょうか?
下のインスタグラムの私の投稿は、動画部分で、生成したキャラクター画像と写真を動画化したものを使っています。ご覧の通り、終盤の熱帯魚の写真の動画化は、もともとの写真から生成したものとは思えないほど違和感なく感じます。
最近AIの手法で作られた動画が、youtubeなどで見られます。全くの想像である動画はそれがありありとわかりますが、例えば特攻で亡くなった方の遺影を動かす。
戦争の英霊の遺影を動かす・・・見る人はどう反応するのか?
喜ぶ人もいるでしょう、思い出して泣く人もいるでしょう。しかし冒涜と感じる人もいるのではないだろうか?
なにか倫理を逸脱していまいか、それを一般で公開してもいいのだろうか?遺影ではないのですか?と思う私もいます。
実在する、もしくは実在した人の写真を使って、動画化するという手法は、十分な理解と権利整備をしたうえで行うべきではないだろうか?
なにか、生物のクローンを見たような、まがい物の生き物を見たような、その生き物はいったい何者なのか?・・・という、かつて映画、ブレードランナーで描かれた、混沌とした世界が近づいているような・・・。

Adobe Fireflyロゴ
AIという新しい手法を使うには、なにか高度な倫理観が必要な気がするのは私だけでしょうか?
アイキャッチ画像は楽天で使っているバナーの一例です、ネットショップ制作をお手伝いいただいている sheendesign さんによるものです。

いわゆるバナーです、特集やカテゴリーページは案内するための道標的に使われます。内容も都度変わってくるので、このタイミングで写真やイラストレーターソフトなどを使って制作されます。
主に使われるのは、Adobe illustlater、 写真を主に扱うPhotoshop とは違って、イラストや、ベクター画像を駆使して、わかりやすいバナーやイメージ画像を作るのが仕事です。

Adobe illustrater ロゴ
ともかく、センスやサービス精神が必要な仕事になるので、私のような無骨な人間には、臨機応変に画像を作るのは苦労します。
手伝ってくれるパートナーとしての仲間は、大切ですね。