ECサイトの商品登録を高速化!初心者でもできる画像加工の全手順

「商品登録に時間がかかりすぎる…」
「画像のクオリティが低くて、商品の魅力が伝わらない…」
「複数人で作業すると、ファイル管理がぐちゃぐちゃになる…」
ECサイトを運営していると、こんな「画像加工」に関する悩みにぶつかりませんか?
実は、ECサイトの売上は商品画像のクオリティに大きく左右されます。 そして、その画像加工作業は、正しい手順とツールを知るだけで、劇的に効率化できるのです。
この記事では、ECサイトの商品登録に欠かせない画像加工の目的から、無料でも使えるツール「Canva」を使った具体的な手順、そして作業効率をさらに高めるための推奨設定まで、初心者の方にも分かりやすく徹底解説します。
この記事を読めば、あなたも「売れる商品画像」をサクサク作れるようになりますよ!
なぜECサイトの画像加工が重要なのか?3つの理由
そもそも、なぜ面倒な画像加工をする必要があるのでしょうか?その目的と重要性は、大きく分けて3つあります。
- 商品の魅力を最大化する:明るさやサイズを整えることで、商品の色味や質感を正確に伝え、お客様の購買意欲を高めます。
- 登録作業を効率化する:ファイル形式や命名規則を統一することで、大量の商品登録もスムーズに進み、ミスを減らせます。
- チームでの分業をスムーズにする:誰が見ても分かるようにデータを整理することで、複数人での共同作業が円滑になります。
仕入れ先から提供された画像がそのまま使えなかったり、もっと魅力的に見せたいと感じたりしたときに、画像加工のスキルは強力な武器になります。
【初心者でも安心】画像加工に必須のおすすめ無料ツール3選
「画像加工って、専門的なソフトが必要なんでしょ?」と思うかもしれませんが、ご安心ください。今では無料で使える高機能なツールがたくさんあります。ここでは、EC運営に特におすすめの3つをご紹介します。
1. Canva(キャンバ)

デザイン作成、画像加工、文字入れ、背景除去(有料)まで、ブラウザ上で完結するオールインワンツールです。無料プランでも基本的な機能は十分に使え、直感的な操作でプロ並みの画像が作れます。使い方を解説したブログやYouTube動画も豊富なので、初心者でも安心して始められます。
2. オンラインWebP/JPEG変換サービス
最近よく見かける「WebP」という画像形式。ファイルサイズが軽いのがメリットですが、ECサイトのシステムによっては未対応の場合も。そんな時に、WebP形式の画像をECサイトで使えるJPEG形式に一括で変換してくれるオンラインサービスが便利です。
3. ファイル名一括変更ソフト(例:ファイル名変更君)
ダウンロードした画像のファイル名が「IMG_1234.jpg」や「名称未設定のデザイン.jpg」のままだと、後から管理するのが大変です。フリーソフトを使えば、ルールに沿ってファイル名を一括で変更できます。「窓の杜」のような信頼できるサイトからダウンロードしましょう。
【完全ステップガイド】Canvaを使った商品画像加工の具体的な手順
それでは、実際にCanvaを使って商品画像を作成する手順を、3つのステップで見ていきましょう。
-
STEP 1ファイル形式をJPEGに統一する
-
STEP 2Canvaで画質を調整・編集する
-
STEP 3ファイル名をルール化して管理を楽にする
STEP 1: ファイル形式をJPEGに統一する
まず、ECサイトで確実に使えるように、画像のファイル形式を「JPEG(.jpeg または .jpg)」に揃えましょう。
- WebP形式の場合:オンラインの「WebP JPEG 変換」サービスで一括変換します。変換後のファイルはZIP形式でダウンロードされることが多いので、解凍(展開)してJPEGファイルを取り出します。
- HEIC形式の場合:iPhoneで撮影した写真によくある形式です。これもECサイトには不向きなため、JPEGへの変換が必要です。CanvaにアップロードしてJPEGで保存し直すのが簡単です。
iPhoneの「設定」→「カメラ」→「フォーマット」で「互換性優先」を選択すると、今後の写真は自動的にJPEG形式で保存されるようになります。
STEP 2: Canvaで画質を調整・編集する
ファイル形式を揃えたら、いよいよCanvaで画像を加工していきます。
- デザインを作成(800px四方がおすすめ)
Canvaを開き、「デザインを作成」→「カスタムサイズ」で、幅と高さを両方800pxに設定します。多くのECモールで推奨されている正方形のサイズで、見栄えが良くなります。 - 画像をアップロード&配置
加工したい商品画像をPCからCanvaにアップロードし、作成した800pxの土台にドラッグ&ドロップで配置します。 - 明るさを調整して魅力を引き出す
画像を選択し、「写真を編集」→「調整」メニューを開きます。「明るさ」のバーを少し右に動かすだけで、商品がパッと明るく魅力的に見えます。
注意点
商品の色味を正確に伝えるため、「ホワイトバランス」や「色合い」はむやみに触らないのがベターです。
- 背景を除去する(Pro版機能)
Canvaの有料版(Pro)を使っている場合は、「背景リムーバ」機能でワンクリックで背景を切り抜けます。これにより、商品が際立ち、プロフェッショナルな印象を与えられます。 - JPEG形式でダウンロード
編集が完了したら、右上の「共有」→「ダウンロード」を選択。ファイルの種類を「JPG」にしてダウンロードします。複数の画像を編集した場合、ファイルはZIP形式でダウンロードされるので、解凍して使いましょう。
STEP 3: ファイル名をルール化して管理を楽にする
最後の仕上げです。加工した画像のファイル名を、管理しやすいように統一しましょう。後々の在庫管理や修正作業が格段に楽になります。
- 商品ID(管理番号)を基準にする
商品ID_01.jpg
,商品ID_02.jpg
,商品ID_03.jpg
… - 役割を分かりやすくする
商品ID_main.jpg
,商品ID_detail1.jpg
,商品ID_color-red.jpg
…
このルールを決めておけば、誰が作業してもファイルが整理され、商品登録時の画像間違いも防げます。
作業効率がさらにアップ!知っておきたい推奨設定&便利ツール
最後に、画像加工の作業効率をさらに高めるための、ちょっとしたコツとツールをご紹介します。
- 推奨ブラウザを使う
ECサイトの編集作業には、Google Chrome、Microsoft Edge、Firefoxの3つをインストールしておくのがおすすめです。サイトによって最適なブラウザが異なる場合があるため、使い分けるとスムーズです。 - ファイルの拡張子を表示させる
Windowsの場合、エクスプローラーの「表示」タブで「ファイル名拡張子」にチェックを入れましょう。「.jpeg」や「.webp」といった拡張子が見えるようになり、ファイルの種類が一目で分かって便利です。 - チームでのファイル共有は「ギガファイル便」
加工・整理した大量の画像ファイルを他のメンバーに送る際は、「ギガファイル便」のような大容量ファイル転送サービスが便利です。データをアップロードして生成されたURLを共有するだけで、簡単に送受信できます。
まとめ:画像加工を制する者がECを制す!
今回は、ECサイトの商品登録を効率化し、売上をアップさせるための画像加工術を解説しました。
- 画像加工の目的は「魅力の最大化」と「作業の効率化」
- Canvaを使えば、初心者でも無料でプロ並みの画像が作れる
- 「ファイル形式」「サイズ」「ファイル名」の3つを統一するのが鉄則
- 便利なツールやPC設定を活用して、さらに作業スピードを上げよう
魅力的な商品画像は、お客様の信頼を獲得し、購入への最後の一押しとなります。そして、効率的なワークフローは、あなたの貴重な時間を生み出します。
まずはCanvaの無料アカウントを作成し、この記事を参考にしながら、お手元の商品画像加工に挑戦してみてください。きっと、その効果と手軽さに驚くはずです!